フィナステリドとミノキシジルの違いって?効果や費用、副作用、飲み方について
フィナステリドとミノキシジルの違いは具体的には次の通りです。
フィナステリド
効果:抜け毛防止
費用:3,800~10,000円/月
副作用:性欲の減退、精液量の減少
入手方法:医師による処方
ミノキシジル
効果:育毛、発毛
費用:5,000〜20,000円/月
副作用:初期脱毛、多毛症
入手方法:医師による処方、ドラッグストア、通販
フィナステリドとミノキシジルはこのような違いがあります。
では具体的に何が、どのぐらい違うのか?
一つ一つ解説するのでご覧ください。
目次
フィナステリドとミノキシジルの違い【効果】
フィナステリド |
ミノキシジル | |
効果 |
抜け毛防止 |
育毛、発毛 |
フィナステリドとミノキシジルはどちらも薄毛の有効成分ですが、それぞれ効果が 異なります。フィナステリドは抜け毛防止の効果があることから「守りの薬」、 ミノキシジルは育毛、発毛の効果があることから「攻めの薬」といわれます。
フィナステリド
フィナステリドはAGAの根本原因であるジヒドロテストステロンというホルモンの発生を抑える効果があります。
髪の毛は生成してから抜けていくまで通常2〜6年なのですが、ジヒドロテストステロンによって数ヶ月〜1年となってしまいます。
ジヒドロテストステロンの発生を抑えることで髪の毛の寿命が伸び、結果的に抜け毛が減ることになります。
そのため、フィナステリドは抜け毛防止の効果があるのです。
ミノキシジル
ミノキシジルは頭皮の血管を拡張させ、頭皮に栄養を送り込みやすくする効果があります。
また、最近の研究ではAGAが原因で小さくなった毛包の中の毛母細胞を活性化することで、育毛・発毛を促進する因子を増加させる効果もあることが分かりました。
このように、頭皮の血管を拡張や毛母細胞を活性化といったことから育毛・発毛の効果があります。
フィナステリドとミノキシジルの違い【費用】
フィナステリドを含む治療薬
・プロペシア
費用:8,000円~10,000円/月
・フィナステリド
費用:3,800円~5,000円/月
ミノキシジルを含む治療薬
・ミノキシジルタブレット
費用:8,000円~10,000円/月
・ミノキシジル外用薬
費用:5000円〜20,000円/月
フィナステリドを含む治療薬はほとんどが内服薬です。
代表的な治療薬としてプロペシアがあります。
また、これのジェネリック製品にあたるのがフィナステリド治療薬です。
一方、ミノキシジルには外用薬が一般的ですが内服薬もあります。
ミノキシジルの外用薬はドラックストアなどにおいている「発毛剤」です。
テレビCMなどもやっているので誰もが一度は目にしたことがあるかと思います。
ただし、ドラックストアではなくAGAクリニックなどで処方してもらえるより
高い効果の期待できる外用薬もあり、商品のミノキシジルの含有率やメーカーによって
費用にばらつきがあります。
また、ミノキシジルの内服薬は代表的なものにミノキシジルタブレットがあり、
外用薬より効果が高いとされています。
これらフィナステリドやミノキシジルの治療薬で治療していく場合には、
「フィナステリドのみ」もしくは「フィナステリドとミノキシジルを併用する」
といった方法になってくるため、予算や薄毛の進行状況に応じて、どちらかを決めていく
必要があります。
フィナステリドとミノキシジルの違い【副作用】
フィナステリドの副作用
・性欲の減退
・勃起機能不全
・射精障害
・精液量の減少
ミノキシジルの副作用
・初期脱毛(外用薬)
・頭皮のかゆみ、アレルギー反応(外用薬)
・初期脱毛(内服薬)
・肝臓への影響(内服薬)
・多毛症(内服薬)
上記などの副作用として報告されています。
フィナステリドは男性器への副作用、ミノキシジルは血管や血圧への副作用が
一般的にいわれています。
そのため、フィナステリドは男性胎児や思春期前の男子の外性器の発育に大きな影響を与えることを懸念してフィナステリドの適応は20歳以上の男性に限られており、
妊婦または妊娠している可能性のある女性、授乳婦への投与は禁忌となっています。
ただし、フィナステリドによって性欲の減退、勃起機能不全、射精障害、精液量の減少などが認められたものはなく、ほとんどの症例で投与を中止することなく症状が消失
しているようです。
ミノキシジルの場合は、血管や血圧に副作用が起きやすいものの、内服薬と外用薬で
副作用の症状が異なるところがあります。
外用薬においては「頭皮の痒み」が一番多い副作用です。
ミノキシジルは血管拡張作用により頭皮や髪の毛に栄養を送り込むため、頭皮の血流が増加することで「痒み」を誘発するのです(温泉などに浸かった後に温まった手足に
痒みを感じるアレと同じ)。
また、適正量を超えて過剰に使用することで、頭皮に吸収されずに残存した薬剤が原因で「痒み」を引き起こす場合もあるので、使い過ぎには注意が必要です。
内服薬に関しては、外用薬より細胞への浸透が良いため、副作用の出現の可能性は若干上がります。
よく起こる症状としては、最初の1~2ヵ月は初期脱毛がよくみられますが3ヶ月目からは発毛の効果を実感する方がほとんどです。
また、髪の毛以外の毛も生えてくるといった多毛症も副作用としてよく見られる症状です。
このように治療薬である以上、副作用のリスクはあります。
とはいえ、副作用の可能性は小さくあくまでも可能性の問題なので、全くもって副作用が出ない方が大多数です。
フィナステリドとミノキシジルの違い【入手方法】
フィナステリド | ミノキシジル | |
---|---|---|
医師による処方 | ○ | ○ |
ドラッグストア | × | ○(外用薬) |
通販 | × | ○ |
フィナステリド、ミノキシジルはAGAクリニックで処方してもらうことが可能です。
フィナステリドは病院やAGAクリニックなどでしか入手が難しいのですが、ミノキシジルの外用薬はドラッグストアや通販で簡単に入手することができます。
ただし、AGAクリニックで処方されるものより、ミノキシジルの含有率が少なく効果も
期待できません。
このようにミノキシジルの外用薬は効き目がいまいちといったデメリットはあるものの簡単にできるといったメリットがあります。
一方、ミノキシジルの内服薬は基本的にフィナステリドと同じく、病院やAGAクリニックなどでしか入手できません。 ただし、通販サイトなどの個人輸入で海外から取り寄せることで入手は可能です。
とはいえ、日本人向けに開発されている治療薬でないことや、副作用が懸念されるためオススメはできません。
フィナステリドとミノキシジルどちらがいいのか
フィナステリドとミノキシジルでは、それぞれ効果が異なるため、
どちらがいいということはありません。
ただし、AGA治療を始めるのであればフィナステリドの服用は必須となります。
その上で、ミノキシジルを併用するかを検討するようにしてください。 フィナステリドは抜け毛予防の効果があるため、いわばこれ以上薄毛を進行させない現状維持のための治療薬で、AGAの根本原因でもあるジヒドロテストロンの生成を抑えます。
一方、ミノキシジルは発毛や育毛を促進させる薄毛改善の治療薬です。
このように、フィナステリドで現状維持を保ちながら、ミノキシジルで改善を
促していくことが重要になってきます。