ここまで明らかになった!AGAを引き起こす原因
AGAがどんなものかは理解していても、いったい何によって引き起こされているのか、原因まで把握している人は少ないのではないでしょうか。
よく「薄毛は遺伝で決まるからあきらめるしかない」という言葉も耳にしますが、それは本当なのでしょうか?
近年、AGAの研究が進んだ結果、その原因が少しずつ明らかになってきました。
かつては謎に包まれていたメカニズムも次々解明されています。その概要を解説します。
髪の毛の基本構造と成長サイクル
そもそも髪の毛とはどういうもので、どのようなサイクルで生え変わっているのでしょうか。
髪の毛は、頭部にある「毛包」という場所で作られています。毛包は「成長期」「退行期」「休止期」を繰り返していて、常にいずれかの段階に属していることが特徴です。
この毛包の根元にある「毛球」は、「毛母細胞」と「毛乳頭」から構成されています。
毛母細胞は、増殖や分化を繰り返し、成長期を迎えると細胞内の毛球がしっかり太く変化して、髪の毛となります。髪の毛が伸びる時期は約2~6年続きますが、成長期の終盤になると毛球が退縮を開始し、毛包が縮む退行期が訪れます。
これは約2週間続き、やがて毛球が退縮し切った状態になったあと、髪の毛が抜ける休止期が3~4ヵ月続きます。
この間、髪の毛が生えることはありませんが、さらに3~4ヵ月経過すると、また毛母細胞が増殖する成長期を迎えるというサイクルです。
毛乳頭は毛細血管を通じて流れてきた酸素や水分、ビタミンなどの栄養素、脱毛の原因となるテストステロンを受け取る器官。つまり、毛乳頭が発毛を促したり、脱毛の命令を毛母細胞に送って髪の毛をコントロールしたりしています。
AGAのおもな原因となる男性ホルモン「DHT」
AGAの場合は上記のようなサイクルではなく、いびつなサイクルを描くことになります。休止期と退行期は変わらないのですが、成長期だけが著しく短くなってしまうのです。
正常なサイクルでは約2~6年続く成長期が、AGAの人は数ヵ月から長くても1年しか続きません。毛包が時間をかけて成長するまえに退縮を始めてしまうため、軟毛も増加します。
また、おでこの生え際と頭頂部といった狭い部位で同時多発的に起こるので、薄毛が目立ってくるのです。
その原因のひとつは、脱毛している箇所で「DHT(ジヒドロテストステロン)」という物質が高い濃度で分泌されてしまうことです。DHTは、皮脂腺から分泌される「5α還元酵素」によって「テストステロン」が変化したもので、男性ホルモン受容体と結び付くことで脱毛を促してしまいます。
「男たちの美容外科」では、5α還元酵素を阻害する「フィナステリド」をはじめ、血行を促進して毛髪を育てる「ミノキシジル」などを内服薬や外用薬に使用しています。さらに、注入治療といった最先端の治療法を駆使して、脱毛を食い止めています。
遺伝よりも現代人特有の問題のほうが抜け毛の大きな原因に?
さまざまな治療を使って薄毛に立ち向かうと聞いても、「薄毛は遺伝で決まるから、あらがっても意味がない」という人もいます。
確かに遺伝的な体質は、薄毛の原因のひとつです。特に薄毛を招く遺伝子は、母親から受け継いだX染色体が大きく関わっているということもわかりつつあります。
ただし、同じ両親から生まれた兄弟でも、一人だけ薄毛であるケースは多々あります。
遺伝は、AGAや薄毛の原因のひとつではありますが、絶対的な影響力を持っているわけではないというのが一般的な見解です。
遺伝以外の要因として、特に注意しなければならないのは「不規則な生活」や「偏った食生活」です。髪は体の一部。当然、体に悪影響を与えることは髪にも良くありません。
また、体質や症状に適さない誤ったケアをすることで、かえって抜け毛が増えてしまうケースも多く見られます。
もうひとつ、忘れてはいけないのは「ストレスなどの精神的な疲労」です。
特にAGAで悩みがちな30代の男性は、職場では責任ある仕事を任されるようになりますし、家庭では子育てに追われるなど、何かとストレスを抱えがちです。
「男たちの美容外科」では、そういった方々のお悩みを、専門医がしっかり聞いて改善策をご提案しています。
実際、ストレスから解放されることで脱毛の症状が改善されることもありますので、ぜひ一度ご相談ください。
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