白髪を抜くとハゲる?専門医に聞いた2つの正しい対処法とは?
巷では「白髪を抜くとはげる」や「白髪を抜くと白髪が生えてくる」といった迷信があります。果たして何が本当なのでしょうか?
今回は髪の毛のプロであるAGAクリニック専門医による「白髪を抜くとどうなるのか?」「白髪を見つけた際の正しい対応」について解説します。
目次
白髪を抜くとハゲるって本当か?
結論、白髪を抜くとはげる可能性が高いです。白髪だけに関わらず、髪の毛を抜き続けることで、髪の毛は少しずつ細くなり、最終的に毛根が死んで生えなくなります。
また、一度死んだ毛根から髪の毛が生えることはありません。
白髪を抜くとハゲる理由
ここでは白髪を抜くことがハゲに繋がる2つの理由について説明します。
白髪を抜くとハゲる理由【毛根を傷つける】
そもそも髪の毛は毛根部分で生まれ成長します。この毛根にある「毛乳頭」に栄養が
運ばれることによって、生まれ、成長していきます。
しかし、白髪を抜くことで毛乳頭部分を引きちぎられ、毛根が傷つける可能性があります。
その結果が毛根が正常に機能しなくなり、髪の毛が生えてこないといった原因に繋がります。
もちろん寿命で自然に抜けた髪の毛や、手ぐしやシャンプー等で簡単に抜けた髪の毛であれば、毛根が痛むことはないですが、無理やり髪の毛を抜くことは毛根を傷つける原因になります。
白髪を抜くとハゲる理由【毛穴が縮小する】
白髪を抜く行為は、髪の毛がしっかりとした太さに育つ前に抜くことになるため、毛穴が縮小していきます。
白髪が生えてきたら、抜くを繰り返すことで毛穴はどんどん縮小する可能性があります。
結果的に、その毛穴から髪の毛が生えてこなくなることもあります。
ピアスの穴を想像したら分かりやすいのですが、しばらくピアスをつけていなければ、穴が閉じるのと同じく、毛穴も髪の毛を抜くことで、毛穴が塞がり時間が経つと毛穴が完全に閉じ髪の毛が生えてこなくなるのです。
白髪を抜くと白髪が増えるという迷信は本当?
白髪が生える原因は毛根にある、メラノサイトの機能低下によるものです。メラサイトは毛乳頭を取り囲む毛母細胞の間にあります。また、正常時はメライサイトが髪の毛を黒くしているのですが、機能が低下することで白髪になります。ただし髪の毛が白くなる原因はまだ解明されていません。そのため、白髪が生えた毛根からはまた白髪が生えてきます。
しかし、白髪を抜いたために増えるといった理由にはなりません。
つまり、白髪を抜くことで、その毛根から髪の毛が、生えなくなるかもしれないが、
抜いたことが原因で白髪が増えることはありません。
白髪を見つけた時の正しい2つの対処法
ここでは白髪を見つけた時、どう対処するのが一番いいのか?について2つの対処法を紹介します。
白髪を根元から切る
髪の毛は、無理矢理に抜けば生えてこなくなり、薄毛へと繋がりますが、切って対応すればまた髪の毛は生えてきます。そのため無理に抜いて毛根を傷つけず、目立たないように、気になる白髪は根本から切ってしまいましょう。
白髪染めをする
白髪を染めをして髪を黒くしましょう。抜いてしまえば生えなくなる可能性はありますが、染めれることで生えて来なくなる原因にはなりません。ただし、白髪染めの薬剤などによる頭皮や毛根への悪影響を与える可能性があるので、できるだけダメージを与えないように白髪染めを行いましょう。
まとめ
白髪を抜くことは、毛根を傷つける原因となり、髪の毛が生えてこなくなるといった
リスクを伴います。そのため、白髪が気になるからといって無理に抜くことはせず、根本からカットしたり、あまりにも気になる場合は頭皮や毛根にダメージが少ない方法で、
白髪染めを行いましょう。