AGAについて現役医師が徹底的に解説します
男たちの美容外科総院長の宮部です。「男たちの美容外科」ではAGA、薄毛に関する情報発信を行っています。今回は、AGAに関してよくいただく質問を徹底的に解説していきます。
今さらAGAという言葉についての説明は必要ないのかもしれません。それほどまでに世間ではよく耳にする言葉ですが、念のためご説明すると、AGAとはAndrogenetic Alopesiaの略称で、日本語にすれば男性型脱毛症のことです。
小難しく言えばそうなるのですが、要するに思春期以降の男性の進行性の脱毛症で、
いわゆる「ハゲ」「薄毛」と呼ばれている男性のお悩みの1つです。
男性の抜け毛・薄毛の原因の90%以上がAGAであるので、抜け毛の症状が現れたらほぼAGAと思っていただいて構いません。しかし、少なからず他の原因も存在するのでAGA
ならではの特徴を説明させていただきます。
目次
AGAの特徴
AGAの初期症状
AGA(男性型脱毛症)は、主に男性に見られる進行性の脱毛症で、年齢を重ねるごとに発症率が高まります。AGAは徐々に進行するため、初期症状を早期に認識することが重要です。
早めの対策を取ることで、薄毛の進行を遅らせることができるため、初期症状に気づくことがカギとなります。
AGAの初期症状として最も一般的なのが、額の生え際が後退することです。特に、M字型に髪の毛が薄くなり始めるケースが多く、鏡を見る際に以前よりも生え際が上がってきたと感じたら、これがAGAの始まりの可能性があります。
また、頭頂部の毛が徐々に薄くなることもよく見られる症状で、「つむじ」が目立ち始めたり、地肌が透けて見えるようになることも特徴です。
さらに、髪の毛自体が細くなり、コシやハリが失われるのも初期症状の一つです。健康な髪の毛は太くてしっかりしているのに対し、AGAが進行すると髪の毛が全体的に細くなり、抜け毛が増えていきます。
抜けた髪の毛の毛根が小さくなっている場合や、短い毛が多く抜けるようになった場合も、AGAの兆候かもしれません。
これらの症状が見られた場合、早期に医師の診断を受けることが推奨されます。AGAは進行性のため、放置すると薄毛が広範囲に進んでしまいますが、早期治療で進行を遅らせたり、発毛を促進することが可能です。
特に内服薬や外用薬などの治療は、初期段階での効果が期待できるため、早めに行動することが大切です。
AGAの初期症状に気づいたら、まずは専門のクリニックで相談し、適切な治療を始めることで、薄毛の進行を抑えることができます。
AGAの原因
AGAは原因が分かるので治療可能
AGA(男性型脱毛症)は、原因が特定されているため、治療が可能な疾患です。
AGAの原因
AGAは、遺伝的な要因と男性ホルモンの影響が複雑に絡み合って起こる脱毛症です。
遺伝的な要因: AGAの発症には、家族歴が大きく関わっています。父親や祖父がAGAであった場合、息子も発症しやすい傾向があります。
男性ホルモンの影響: 男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が、毛根を縮小させ、髪の成長サイクルを短くすることが主な原因です。
AGAの治療
AGAの原因が特定されているため、様々な治療法が開発されています。主な治療法としては、以下のものが挙げられます。
内服薬: フィナステリドやデュタステリドといった内服薬は、DHTの生成を抑制することで、脱毛の進行を抑制し、発毛を促進する効果が期待できます。
外用薬: ミノキシジル液は、毛細血管の拡張作用や細胞分裂を促進する作用により、発毛を促進します。
その他の治療法: メソセラピーや植毛など、様々な治療法が開発されており、患者さんの状態に合わせて最適な治療法が選択されます。
治療の注意点
効果が現れるまで時間がかかる: 治療効果を実感するには、数ヶ月から数年かかることがあります。
治療を中断すると効果がなくなる: 治療を中断すると、再び脱毛が進行する可能性があります。
副作用: 内服薬や外用薬には、それぞれ副作用の可能性があります。
AGAは、原因が特定されているため、適切な治療を行うことで、脱毛の進行を抑制し、発毛を促進することが可能です。
ただし、治療効果には個人差があり、治療を中断すると効果がなくなる点に注意が必要です。AGAでお悩みの方は、早めに専門医にご相談ください。
AGAは遺伝なのか
AGA(男性型脱毛症)は、遺伝的要因が大きく関与している脱毛症の一種です。主に成人男性に見られ、額の生え際や頭頂部の髪が徐々に薄くなるのが特徴です。では、AGAは本当に遺伝なのかという点について詳しく説明します。
まず、AGAの発症に深く関わっているのは「アンドロゲンレセプター(AR)」という男性ホルモンの受容体です。この遺伝子の変異があると、ジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンが髪の毛の成長サイクルを短縮し、結果として抜け毛が増加します。
DHTが毛根に与える影響がAGAの直接的な原因とされていますが、この感受性が高いかどうかは遺伝によって決まる部分が大きいです。
遺伝の仕組みとしては、AGAは「X染色体連鎖遺伝」と考えられており、特に母親から受け継ぐX染色体上にあるAR遺伝子が影響を与えることが示されています。これは、母方の家系に薄毛の人が多い場合、息子がAGAを発症しやすいということを意味します。
しかし、父方の遺伝も影響を与えるため、父親がAGAであればその子供もリスクが高まる可能性があります。
また、遺伝だけでなく、環境要因もAGAの発症に影響を与えます。生活習慣やストレス、食生活なども髪の健康に関与し、遺伝的にAGAのリスクを持っている人でも、これらの要因が重なると早期に症状が現れることがあります。
例えば、脂質の多い食事や喫煙、睡眠不足は、AGAの進行を早める要因として知られています。
一方で、遺伝的要因が強いからといって、必ずしもAGAになるわけではありません。現在では、AGAの進行を抑える治療法もいくつか存在します。フィナステリドやデュタステリドといった薬はDHTの生成を抑える効果があり、遺伝的なリスクを持つ人でも進行を遅らせることが可能です。
結論として、AGAは遺伝による影響が強いものの、発症や進行には生活習慣も大きく関わっています。家族歴がある場合でも、適切なケアや治療によって、症状を管理することができるでしょう。
AGAを薬で治療する方法
ミノキシジルの効果と副作用
ミノキシジルは、薄毛治療に広く用いられている成分です。血管拡張作用によって毛細血管を増やし、毛髪の成長を促進する効果が期待できます。
ミノキシジルの効果
発毛促進: 毛根に栄養を供給し、新しい髪の成長を促します。
脱毛の抑制: 脱毛の原因となる物質の働きを抑制し、脱毛を食い止めます。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルは効果的な一方で、いくつかの副作用が報告されています。
局所的な副作用:
頭皮のかゆみ、発疹、フケ
皮膚の炎症
全身的な副作用:
動悸
めまい
低血圧
体毛の過剰な成長(顔や体など)
手足のむくみ
これらの副作用は、個人差や使用量によって現れ方が異なります。また、初期脱毛と呼ばれる、一時的に抜け毛が増える現象が起こる場合もあります。
ミノキシジルの注意点
長期的な使用が必要: 効果を実感するためには、数ヶ月以上の継続的な使用が必要です。
医師や薬剤師への相談: 使用に際しては、必ず医師または薬剤師に相談しましょう。
他の薬との相互作用: 他の薬を服用している場合は、医師に相談してください。
ミノキシジルは、薄毛治療に有効な成分ですが、副作用が出る可能性もあるため、自己判断で使用せず、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
フィナステリドの効果と副作用
フィナステリド、この言葉よりプロペシアという言葉のほうが馴染みがあるかもしれません。前者は一般名、後者は商品名です。
バンドエイドは商品名で一般名は絆創膏、サランラップは商品名で一般名はラップ、
これは僕も知らなかったのですが、宅急便はヤマトホールディングの商標、一般名は宅配便です。
フィナステリドの効果はAGAの原因を抑制する
フィナステリドは、AGA(男性型脱毛症)の進行を抑えるために広く使用される薬です。AGAは、髪の成長を抑えるジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるホルモンが、遺伝的に敏感な毛根に影響を与えることが原因で起こります。
このDHTが毛根に作用すると、髪が徐々に細くなり、抜け毛が増えることで薄毛が進行します。フィナステリドの効果は、まさにこのDHTの生成を抑制することで、AGAの原因を直接的に抑え込むところにあります。
フィナステリドは、5α-還元酵素と呼ばれる体内酵素の働きを抑制することでDHTの生成を減らします。この酵素はテストステロンをDHTに変換する役割を持つため、フィナステリドの服用により、DHTの生成量が減少します。
その結果、毛根への悪影響が軽減され、髪の成長サイクルが正常に戻りやすくなります。臨床試験では、フィナステリドを使用することでAGAの進行が抑制されるケースが多く報告されており、特に薄毛の進行が緩やかになることが確認されています。
フィナステリドの効果を感じるためには、通常3カ月から6カ月ほどの継続服用が必要で、1年程度で目に見える改善が現れることが一般的です。
しかし、この効果は服用を続けている間に限られ、使用を中止すると再びDHTが生成されてAGAが進行する可能性が高まります。したがって、AGA治療を成功させるためには、長期的な服用と定期的なフォローアップが重要です。
一方で、フィナステリドには一部の患者で性欲減退や勃起不全といった副作用が報告されていますが、これらは比較的稀であり、多くのケースで軽度に留まります。それでも、副作用が気になる場合や体調に異変が生じた場合は、医師に相談し、適切な対処を取ることが大切です。
フィナステリドはAGAの根本的な原因であるDHTの生成を抑制することで、薄毛の進行を防ぐ効果が期待できる治療薬です。AGAは進行性の疾患であるため、早めの治療開始と医師の管理のもとでの継続的な服用が、薄毛改善における最良の方法と言えるでしょう。
デュタステリドの効果と副作用
デュタステリドの効果はAGAの原因物質を抑制できる
デュタステリドは、男性型脱毛症(AGA)の治療薬としてよく処方される薬剤の一つです。フィナステリドと同様に5α-リダクターゼという酵素を阻害することで、男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制し、髪の毛の成長を促進する効果が期待できます。
デュタステリドの効果
・脱毛の進行抑制: DHTが毛根を萎縮させるのを防ぎ、脱毛の進行を抑制します。
・髪の毛の太さや密度の増加: 髪の毛が太く、密度が増すことで、より健康な髪へと改善が期待できます。
・発毛効果: 一部の患者さんでは、新しい髪の毛が生えてくる発毛効果も期待できます。
デュタステリドの副作用
デュタステリドは、AGA(男性型脱毛症)の治療に使用される薬で、フィナステリドと並んで効果が期待されています。デュタステリドは、5αリダクターゼという酵素の働きを抑制することで脱毛を防ぐ作用があります。
5αリダクターゼはテストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変換する酵素で、このDHTが毛根に作用し、毛周期を短縮させて髪が細くなり抜け毛が進行します。
デュタステリドは、この酵素の1型と2型の両方を抑制するため、特に前頭部や頭頂部の薄毛に対する効果が期待でき、発毛促進にも寄与します。
デュタステリドの効果は、多くの臨床試験で証明されています。服用から3ヶ月から6ヶ月ほどで効果が現れ始め、1年から2年の継続でより高い発毛効果が確認されるケースが多いです。
そのため、すでにAGAが進行している方にとっては、進行を抑え、薄毛を改善する可能性のある治療法です。
しかし、デュタステリドにはいくつかの副作用も報告されています。主な副作用として、性欲の低下や勃起不全など、性機能に関連する症状が挙げられます。これはホルモンバランスに影響を及ぼすためで、少数の患者にみられるものの、継続して発生する場合もあります。
また、稀に乳房の痛みや腫れといった副作用が出ることもあります。
さらに、デュタステリドは肝臓で代謝されるため、肝機能への影響も考慮する必要があります。肝機能が低下している人や肝臓に疾患がある人は注意が必要で、定期的な血液検査などで健康管理を行うことが推奨されます。
また、デュタステリドは妊娠中の女性が触れると胎児に影響を及ぼす可能性があるため、家族内での保管にも配慮が必要です。
デュタステリドは医師の診断と指導のもとでの使用が推奨される薬です。自己判断での服用や、ネットでの購入は避け、信頼できる医療機関を通じて正しい使用法を守ることが重要です。
デュタステリドの効果を最大限に引き出すためには、医師と相談しながら、安全性を考慮しつつ治療を進めることが大切です。
AGAに対する市販薬のメリット、デメリット
AGA(男性型脱毛症)治療には、病院で処方される薬と市販薬の2種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあります。今回は、市販薬に焦点を当て、そのメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
市販薬のメリット
・手軽に入手できる: ドラッグストアやオンラインストアなどで手軽に購入できます。
・比較的安価: 病院で処方される薬に比べて、一般的に価格が安いです。
・プライバシーが守られる: 病院を受診する必要がないため、プライバシーを気にせず購入できます。
市販薬のデメリット
・効果が弱い: 病院で処方される薬に比べて、効果が弱いことが多いです。
・成分が限定的: 市販薬に含まれる有効成分は限られており、AGAの原因となる全ての要素に対応できない場合があります。
・副作用のリスク: どんな薬にも副作用のリスクは伴います。市販薬でも、頭皮のかゆみ、赤みなどの症状が出る可能性があります。
・自己判断での使用によるリスク: 医師の診断なしに自己判断で使用する場合は、誤った使用や、他の病気の悪化につながる可能性があります。
市販薬の種類と成分
市販薬には、主に以下の成分が含まれています。
・ミノキシジル: 毛根に直接働きかけ、発毛を促進する効果が期待できます。
・カフェイン: 血行を促進し、毛根に栄養を供給する効果が期待できます。
・その他の成分: ビタミン、アミノ酸など、髪の毛の健康をサポートする成分が配合されていることがあります。
市販薬を選ぶ際の注意点
・成分表示を確認する: どの成分が配合されているか、自分に合う成分かどうかを確認しましょう。
・口コミや評判を参考にする: 実際に使用した人の口コミや評判も参考にすると良いでしょう。
・医師に相談する: 市販薬を選ぶ前に、一度医師に相談することをおすすめします。
市販薬は、手軽に入手できるというメリットがある一方で、効果が弱い、成分が限定的といったデメリットもあります。AGA治療は、個人の症状や進行具合によって最適な治療法が異なります。
自己判断で市販薬を選ぶのではなく、まずは医師に相談しましょう。
AGA治療で通院する場合のメリットとデメリット
通院した方が確実な効果を得られる
なぜ通院が推奨されるのか?
正確な診断と適切な治療法の選択
AGAの原因の特定: AGAの原因は、男性ホルモンの影響が大きいですが、他にも生活習慣やストレスなどが複合的に絡み合っている場合があります。専門医は、患者さんの状態を詳しく診察し、その原因を特定します。
適切な治療法の選択: 原因が特定できれば、それに合った治療法を選択できます。内服薬、外用薬、育毛レーザー治療、自毛植毛など、様々な治療法があり、患者さんの状態や希望に合わせて最適な治療法を提案してくれます。
定期的な経過観察
治療効果の確認: 治療経過を定期的に観察することで、治療効果を確認できます。
治療計画の修正: 治療効果が不十分な場合や、副作用が出た場合は、治療計画を修正することができます。
早期発見・早期治療: AGAは進行性の病気です。定期的に医師に診てもらうことで、早期に変化に気付き、適切な対応を行うことができます。
専門医からのアドバイス
生活習慣の改善: 食生活、睡眠、ストレスなど、AGAに影響を与える生活習慣についてアドバイスを受けられます。
副作用への対応: 治療中に副作用が出た場合でも、専門医に相談することで適切な対応を受けることができます。
心のサポート: AGA治療は長期戦になることも多く、途中で気持ちがくじけてしまうこともあります。専門医は、患者さんの心のサポートもしてくれます。
通院によるメリット
効果的な治療: 専門医の指導のもと、自分に合った治療法を選択できるため、より効果的な治療が期待できます。
安心感: 専門医に診てもらうことで、不安な気持ちを解消し、安心して治療を続けることができます。
最新の情報: 専門医は、常に最新の治療法や情報に精通しています。
総合的なサポート: AGA治療だけでなく、生活習慣の改善や心のケアなど、総合的なサポートを受けることができます。
AGA治療は、自己流で行うよりも、専門のクリニックで医師の診察を受けながら行う方が、より確実な効果が期待できます。AGAでお悩みの方は、一度専門医にご相談することをおすすめします。
通院した場合のデメリットは費用
薄毛治療において、クリニックに通院することは効果的な手段の一つとして挙げられます。しかし、その一方で、治療費が負担となることもあります。
治療費が高額になる理由
薄毛治療の費用が高額になる主な理由は以下の通りです。
薬剤費: 発毛剤や育毛剤など、高価な薬剤を使用する場合があります。
医療機器の使用: レーザー治療やメソセラピーなど、医療機器を用いた治療は、機器の導入費用やランニングコストが反映され、高額になる傾向があります。
治療回数: 効果を実感するためには、定期的な通院が必要となるケースが多く、治療回数が多くなるほど費用もかさみます。
クリニックの料金体系: クリニックによって料金体系が異なり、同じ治療でも費用が大きく異なる場合があります。
高額な治療費がもたらす問題点
高額な治療費は、患者にとって以下のような問題を引き起こす可能性があります。
治療の中断: 経済的な負担が大きいため、治療を途中で断念せざるを得ないケースがあります。
精神的な負担: 高額な治療費を支払うことに対する経済的な不安や、治療効果への期待と現実のギャップによるストレスなど、精神的な負担が大きくなる場合があります。
生活の質の低下: 治療費の支払いに充てるために、生活水準を下げたり、他の支出を削減したりする必要が生じる可能性があります。
治療費対策
高額な治療費の問題を解決するためには、以下の様な対策が考えられます。
複数のクリニックで比較検討: 複数のクリニックで料金や治療内容を比較し、自分に合ったクリニックを選ぶことが重要です。
医療費控除: 医療費控除制度を利用することで、所得税の還付を受けることができます。
分割払い: 一度に全額を支払うのではなく、分割払いを利用できるクリニックもあります。
ジェネリック医薬品: もし、処方された薬がある場合は、ジェネリック医薬品を利用することで、薬剤費を安く抑えることができます。
育毛剤の比較: クリニックでの治療だけでなく、市販の育毛剤を試してみるのも一つの方法です。
薄毛治療は、高額な費用がかかることがデメリットとして挙げられます。しかし、諦めずに様々な方法を検討し、自分に合った治療法を見つけることが大切です。
薄毛治療のための通院は金額が大きくなる場合もありますが、効果は期待できるため、様々なクリニックと比較し医師と相談しながら決断することをおすすめします。
AGAにかかる費用
AGA治療にかかる費用は、治療法、クリニック、そして患者さんの症状によって大きく異なります。AGA治療費用の相場や、費用を抑える方法などについて詳しく解説します。
AGA治療費用の相場
AGA治療の費用は、主に以下の要素によって決まります。
・治療法: 内服薬、外用薬、メソセラピー、自毛植毛など、治療法によって費用は大きく異なります。
・クリニック: クリニックによって薬剤の種類や処方量、施術内容が異なるため、費用も変わってきます。
・治療期間: 治療期間が長くなれば、それだけ費用も高くなります。
・追加の治療: 内服薬に加えて、メソセラピーなどの追加治療を行う場合、費用が上乗せされます。
一般的なAGA治療費用の相場
・内服薬: 月額5,000円~30,000円
・外用薬: 月額5,000円~20,000円
・メソセラピー: 1回50,000円~200,000円
・自毛植毛: 50万円~300万円
費用を抑える方法
・複数のクリニックを比較する: 複数のクリニックで無料相談を受け、費用や治療内容を比較検討しましょう。
・ジェネリック医薬品を利用する: オリジナル薬よりも安価なジェネリック医薬品を利用することで、費用を抑えることができます。
・治療期間を短縮する: 生活習慣の改善や適切なケアを行うことで、治療期間を短縮し、トータルコストを抑えることができます。
費用が高いと感じた場合
AGA治療は高額なイメージがありますが、必ずしも高額な治療を受ける必要はありません。
・まずは内服薬から始める: 比較的安価な内服薬から始めて、効果を見てから他の治療法に切り替えることも可能です。
・部分的な治療を行う: 全ての頭皮を治療するのではなく、薄毛が気になる部分だけを治療することもできます。
・医療ローンを利用する: 一度にまとまった費用を支払うのが難しい場合は、医療ローンを利用することも検討できます。
AGA治療の費用は、治療法やクリニックによって大きく異なります。費用を抑えたい場合は、複数のクリニックを比較したり、ジェネリック医薬品を利用したりするなど、様々な方法があります。 治療を始める前に、複数のクリニックで相談し、自分に合った治療法と費用プランを選びましょう。
AGAは進行するため、治療できるが完治は難しい
AGA(男性型脱毛症)は、一度発症すると進行していく病気です。しかし、適切な治療を行うことで、進行を遅らせ、発毛を促すことは可能です。ただ、AGAは完全に完治する病気ではないため、治療は長期にわたって継続することが求められます。
AGAが進行する理由
AGAは、遺伝的な要因と男性ホルモンの影響によって、髪の毛の成長サイクルが乱れることが原因です。髪の毛は、成長期、退行期、休止期というサイクルを繰り返していますが、AGAでは休止期の毛が増え、成長期の毛が減ってしまうことで、薄毛が進行していきます。
完治までの道のり
AGAの治療は、個人差はありますが、効果が現れるまでに数ヶ月から数年かかることがあります。また、治療を中止すると、再び薄毛が進行する可能性があります。そのため、AGAの治療は、長期的な視点で取り組む必要があります。
治療と生活習慣の改善
AGAの治療は、薬物療法だけでなく、生活習慣の改善も重要です。バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレスの軽減など、健康的な生活を送ることで、治療効果をより高めることができます。
自分でできるAGAの予防・対策
AGAも他の疾患と同様、早期発見早期治療が肝ではありますが、すぐに治療を開始できるわけではありません。
進行したAGAを民間療法、ホームケアで改善することは難しいですが、日常生活を見直すことでAGAの進行を多少なりとも遅らせることは可能です。
まずは食生活を見直してAGAを予防しよう
AGA(男性型脱毛症)は、遺伝的な要因が大きいと言われていますが、食生活も大きく影響することがわかっています。今回は、AGA予防に効果的な食生活について詳しく解説します。
なぜ食生活がAGAに影響するのか?
髪の毛は、タンパク質を中心に、様々な栄養素から作られています。そのため、栄養バランスの乱れや特定の栄養素の不足は、髪の成長を阻害し、抜け毛の原因となることがあります。
AGA予防に効果的な栄養素
タンパク質: 髪の主成分であるケラチンを構成する重要な栄養素です。肉類、魚介類、大豆製品、卵、乳製品などを積極的に摂りましょう。
鉄: 赤血球を作るために必要な栄養素で、髪の毛に酸素を運ぶ役割を果たします。レバー、赤身肉、海藻類などに多く含まれています。
・亜鉛: 毛髪の生成をサポートし、毛根の健康維持に役立ちます。牡蠣、レバー、ナッツ類などに豊富です。
・ビタミンB群: 新陳代謝を活発にし、髪の成長を促進します。豚肉、鶏肉、卵、緑黄色野菜などに含まれています。
・ビタミンC: コラーゲンの生成を助ける働きがあり、頭皮の健康維持に役立ちます。柑橘類、いちご、パプリカなどに多く含まれています。
AGA予防に良い食品
・海藻類: 鉄分やミネラルが豊富で、頭皮の血行を促進します。
・大豆製品: タンパク質、イソフラボンが豊富で、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。
・緑黄色野菜: ビタミンA、C、Eなど、様々なビタミンが豊富で、抗酸化作用があります。
・ナッツ類: 亜鉛、ビタミンEが豊富で、髪の成長をサポートします。
AGAを悪化させる可能性のある食品
・高脂肪食: 皮脂の分泌を促し、毛穴を詰まらせ、頭皮環境を悪化させる可能性があります。
・糖質の過剰摂取: 血糖値を急上昇させ、インスリン抵抗性を高める可能性があります。
・アルコール: ビタミンB群の吸収を阻害し、肝機能を低下させる可能性があります。
・カフェイン: 過剰摂取は、睡眠の質を低下させ、ストレスを増大させる可能性があります。
食生活改善のポイント
・バランスの良い食事: 様々な食品をバランスよく摂ることが大切です。
・規則正しい食事: 食事をスキップしたり、夜遅くに食べ過ぎたりしないようにしましょう。
・水分補給: 水分不足は、頭皮の乾燥を引き起こし、抜け毛の原因となることがあります。
・加工食品の控えめ: 加工食品には、添加物が多く含まれているため、できるだけ避けましょう。
AGAの予防には、食生活の改善が非常に重要です。バランスの取れた食事を心がけ、必要な栄養素をしっかりと摂ることで、健康な髪を維持しましょう。
AGAは自力で治せるのか
AGA(男性型脱毛症)は、遺伝的な要因が大きく、男性ホルモンの影響で進行する脱毛症です。残念ながら、AGAを完全に自力で治すことは難しいとされています。
なぜ自力で治すのが難しいのか?
・遺伝的な要因: AGAの根本的な原因は遺伝であるため、生活習慣の改善だけでは解決できないことが多いです。
・男性ホルモン: 男性ホルモンの働きを完全に抑えることはできません。
・進行性: 一度発症すると、自然に治ることはほとんどなく、進行していくのが一般的です。
自力でできることは?
AGAを完全に治すことは難しいですが、進行を遅らせたり、髪の毛の成長を促したりすることは可能です。
・バランスの取れた食事: 髪の成長に必要な栄養素を摂取しましょう。
・十分な睡眠: ストレスを溜めないように心がけましょう。
・適度な運動: 血行を良くし、頭皮環境を整えましょう。
・頭皮マッサージ: 血行を促進し、毛根を刺激しましょう。
・禁煙: 喫煙は血行不良を引き起こし、薄毛を悪化させる可能性があります。
専門医への相談を
AGAの治療には、内服薬や外用薬、植毛など、様々な方法があります。これらの治療は、個人の症状や進行具合に合わせて医師が選択します。 もしAGAでお悩みでしたら、早めに専門医に相談することをおすすめします。
専門医は、あなたの状態を詳しく診察し、最適な治療法を提案してくれます。
AGAは、早期に治療を開始することで、進行を遅らせ、より良い状態を保つことができます。
AGAの治療は何歳から始めればいいのか
AGA(男性型脱毛症)の治療をいつ始めるべきか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。AGA治療は、早い段階から始めることで、より良い効果が期待できます。しかし、一方で、治療開始の年齢については、様々な意見があります。
AGA治療開始の目安
一般的に、AGA治療は20歳以上から開始できることが多いです。これは、AGA治療薬が男性ホルモンの働きを抑える効果があるため、未成年者への使用は避けるべきとされているからです。
しかし、自毛植毛やメソセラピーなどの治療法であれば、20歳未満でも受けることができる場合があります。これらの治療法は、薬剤を使用しないため、未成年者でも比較的安全に治療を受けることができます。
早期治療のメリット
進行を抑制: AGAは進行性の病気です。早い段階から治療を開始することで、脱毛の進行を抑制し、髪の毛を長く保つことができます。
発毛効果を高める: 毛根がまだ生きているうちに治療を開始することで、発毛効果を高めることができます。
自信を取り戻す: 髪の悩みは、精神的なストレスに繋がり、自信を喪失してしまう原因にもなります。早期治療によって、髪の悩みから解放され、自信を取り戻すことができます。
治療開始のタイミング
AGA治療の開始時期は、個人差が大きいですが、以下の点が考えられます。
・薄毛に気づいたとき: 薄毛に気づいたら、早めに専門医に相談することをおすすめします。
・家族にAGAの経験がある場合: 家族にAGAの経験がある場合は、早めに予防策を講じることも重要です。
・仕事やプライベートで髪が気になる場合: 髪のことで悩んでいる場合は、治療を検討してみましょう。
AGA治療の開始時期は、個人差や治療法によって異なります。大切なのは、薄毛に気づいたら早めに専門医に相談し、自分に合った治療法を選ぶことです。
この記事を監修した人
宮部 崇(みやべ たかし)医師
日本麻酔学会 専門医/日本臨床麻酔学会 会員/日本医療毛髪再生 研究医/日本抗加齢医学会 会員
1999年 佐賀医科大学卒業。麻酔科医の傍ら、積極的に美容医療へも携わり知識と経験を蓄積。2006年男たちの美容外科・ドーズ美容外科総院長に就任。2014年に医療法人一之会を設立し、理事長に就任。薄毛の種類を見極め、患者様に最適な治療法を提案。最先端の薄毛治療から再生医療まで常に新しい治療に興味を向け、男性専門の発毛治療の普及に尽力。
治療できる病院